シェイクスピア・カンパニーからのご案内
2011年12月15日
グローブ・アカデミアの設立
シェイクスピア・カンパニーのメンバーは、3月11日以降「これからはしばらく大きなプロジェクトはできないかもしれないけれども、いつまでもうずくまっているわけにもいかないひとりであるいは少人数でやれることを、お金をかけず、長くないものを、どこででもにやっていけるものをやっていこう」という思いをもとで、心が一つになりました。その中で三つの構想が生
まれました。
まず、グローブ・アカデミア。私たちは1992年からグローブ座建設を目標にかかげて、活動し続けてきましたが、そのグローブ座の三つの柱<自分たちによるシェイクスピア劇の上演、国内外のシェイクスピア演劇の上演、そして若者たちを育てる>のうちの、三つ目の教育を、建設に先んじて行なおうというものです。私たちはアマチュアの集団ですから、それぞれ職業を持ち、専門を持っています。今、それぞれの持っているものを活かそう、と考えたわけです。その第一弾が、主宰の東北学院大学教授下館和巳による「ダンテ『神曲』を読む」です。山川丙三郎(元東北学院大学教授)は、日本で初めて『神曲』を翻訳したパイオニアで、その翻訳は名訳としてつとに有名です。ダンテ、更 に山川の研究家でもある下館が西洋古典の最高峰に挑もうというわけです。
場所は仙台市青葉区の戦災復興記念館
日時は、12月17日1:00PM開始
参加費は無料で、テキストは山川丙三郎訳『神曲』(岩波文庫)
一月一曲づつで、下館が朗読、解説をし、みんなで語りあう、という
形式です。全曲読了に10年かけます。
事務局は022-772-5272(田中)
来春の予定は1月21日、2月25日、3月24日です。
更に来年からはササキケンジによる「カウンセリング」、長保めいみによる「朗読」の教室が開かれる予定です。
二つ目の構想が、エッセンシャル・シェイクスピア。どこでも短い時間で、それも少人数でお金をかけずにやれるシェイクスピアがあってもいいという発想です。エッセンスという限りは、考え演じ尽くした作品がいい、ということで、現在進行形の『破無礼』に加えて『播部蘇』、『オセロ』が 企画されています。
最後は、今、悲劇は見たくない、という声の中から生まれた、温泉旅館三部作『お気にめすまま』『ロミオとジュリエット』『リア王』。カンパニーで最も人気の高い『温泉旅館のお気に召すまま』を軸に、ロミオもリアも喜劇として上演される企画です。それも、初演地は、カンパニーが1995年にコケラ落としをした福島を予定しています。これからのカンパーをどうぞよろしくお願いします。
シェイクスピア・カンパニー主宰 下館和巳
グローブ・アカデミアのご案内
2012年3月6日
1992年秋、ロンドン・グローブ座を再建しようとしていたサム・ワナメーカーに会い、日本の東北のグローブ座構想の話をした時に、サムがこう語っていたことが、このアカデミアの発想に繋がっています。「舞台を創るだけじゃなくて、みんなで読んで、感じて、考えて、語りあう場にするんだよ」。私たちは、劇場建設に先立って、この「みんなで学ぶ場」を創ろうと考えました。これまでのような演劇活動はままならないかもしれない今、ひとりひとりが身軽にやれることをやっていこうと、いうことです。これを、将来グローブ座の中でやっていけたらいいな、そんな学校です。カンパニーに送られてきた義援金を活かしての活動ですので無料。そして会場は、仙台を軸として、沿岸部をめぐりたいと思っています。
シェイクスピア・カンパニー主宰 下館和巳
-「崩壊からの創造」をテーマに、世界の古典の最高峰に10年がかりで挑む-
講師:下館和巳 (シェイクスピア・カンパニー主宰 東北学院大学教授)
会場:仙台市戦災復興記念館(夏以降は沿岸部に移動する)(2012年時点に於いて)
テキスト:山川丙三郎訳『神曲』(岩波文庫) 会場にてプリント配布
お問合せ:022-772-5272(ダンテ読書会事務局 田中)
※無料、1回のみのご参加、途中からのご参加も歓迎いたします。
第1回 | 2011年12月17日 | 1:00pm | 地獄篇第1曲 | 仙台市戦災復興記念館 |
第2回 | 2012年1月21日 | 1:00pm | 地獄篇第2曲 | ふれあいエスプ塩釜 |
第3回 | 2012年2月25日 | 1:00pm | 地獄篇第3曲 | 仙台市戦災復興記念館 |
第4回 | 2012年3月24日 | 1:00pm | 地獄篇第4曲 | 仙台市戦災復興記念館 |
第5回 | 2012年4月28日 | 1:00pm | 地獄篇第5曲 | 仙台市戦災復興記念館 |
第6回 | 2012年5月19日 | 1:00pm | 地獄篇第6曲 | 仙台市戦災復興記念館 |
第7回 | 2012年7月28日 | 1:15pm | 地獄篇第7曲 | ふれあいエスプ塩釜 |
第8回 | 2012年8月25日 | 1:15pm | 地獄篇第8曲 | ふれあいエスプ塩釜 |
第9回 | 2012年9月29日 | 1:15pm | 地獄篇第9曲 | 仙台市戦災復興記念館 |
第10回 | 2012年11月24日 | 1:15pm | 地獄篇第10曲 | 仙台市戦災復興記念館 |
第11回 |
2012年12月15日 |
1:00pm | 地獄篇第11曲 | 仙台市戦災復興記念館 |
第12回 | 2013年1月19日 | 1:15pm | 地獄篇第12曲 | 東北学院サテライトステーション |
第13回 | 2014年6月28日 | 地獄篇第14,15曲 | 仙台市戦災復興記念館 | |
第14回 | 2014年9月20日 | 1:15pm | 地獄篇第16曲 | 青葉区中央市民センター |
第15回 | 2017年9月30日 | 2:00pm | 地獄篇第30曲 | 青葉区中央市民センター |
継続中 |
-舞台への一歩-(-わくわくするのはなぜか-改題)
主宰の下館和巳(東北学院大学教授)が中心となって、集まってきた皆さんと「ロミオとジュリエット」の魅力の核心に一歩一歩近づいていきます。わくわくしますよ。ちなみにシェイクスピアについての知識はなんにもいりません。 演劇なんかやったことない人も、OK。なんといってもジュリエットは14歳!現代で言えば中学~高校1年生くらいです。中学生、高校生大歓迎。そう、ロミオとジュリエットのお父さんお母さんも、どうぞご参加下さい!
お問合せは、このサイトのお問合せページからどうぞ。
講師:下館和巳(シェイクスピア・カンパニー主宰 東北学院大学教授)
第1回 | 2012年3月25日 | 1:00pm |
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仙台中央市民センター |
第2回 | 2012年4月8日 |
1:00pm |
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ふれあいエスプ塩釜 |
第3回 |
2012年4月15日 |
1:30pm |
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片平市民センター |
第4回 | 2012年4月22日 | 1:00pm |
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片平市民センター |
第5回 | 2012年5月6日 | 1:00pm |
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ふれあいエスプ塩釜 |
第6回 | 2012年5月20日 | 1:00pm |
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仙台市中央市民センター |
第7回 | 2012年7月21日 | 4:30pm |
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オジーノ・カリーヤ |
第8回 | 2012年8月25日 | 4:30pm |
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オジーノ・カリーヤ |
最終回 | 2012年9月22日 | 4:30pm |
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オジーノ・カリーヤ |
日本の近代演劇の古典として名高い『夕鶴』の作者木下順二は、すぐれたシェイクスピア翻訳者であると同時に民話作家でもありました。私たちは作品の朗読を通して、木下順二の世界の魅力を探っていきます。
読み手:長保めいみ
お話:下館和巳
お茶代:500円
第1回 | 2012年11月23日 | 2:00pm |
朗読『瓜コ姫コとアマンジャク』
(コは小さなコです) |
オジーノ・カリーヤ |
第2回 | 2013年3月16日 | 4:00pm | 朗読『天人女房』 | オジーノ・カリーヤ |
継続中 |
※3月16日の主宰のお話は主宰都合によりありません。